読書で子どもの学力は伸びる? その1

こんにちは。名古屋市名東区本郷のECCベストワン本郷駅前校です。
今回は「読書で子どもの学力は伸びる? 国語力を育てる読書習慣と紙の本の大切さ」について述べていきます。
「国語の文章問題が苦手」
「問題文を最後まで読まずに間違えてしまう」
「数学の文章題になると、急に正答率が下がる」
このようなお悩みをお持ちの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもたちの学力を考えるうえで、ぜひ注目していただきたいのが
「読書」です。
読書は、単に知識を増やすためだけのものではありません。言葉の意味を理解し、文章の構造を捉え、登場人物や筆者の考えを読み取り、自分の考えを深める機会にもなります。
今回は、子どもたちの読書の現状と、国語力を育てる読書の重要性、そして紙の本で読むことの意義についてお伝えします。
1.小・中・高校生の読書量が減っている!
まず、子どもたちの読書の現状を見てみましょう。
全国学校図書館協議会が実施した「第70回学校読書調査」(2025年)によると、2025年5月の1か月間に読んだ本の平均冊数は、次のとおりでした。
学校段階 1か月間の平均読書冊数 1か月間に本を1冊も読まなかった割合
小学生(4~6年生) 12.1冊 9.6%
中学生 3.9冊 24.2%
高校生 1.4冊 55.7%
出典:全国学校図書館協議会「第70回学校読書調査」(2025年)
この調査結果から、特に注目したいことが二つあります。
中学生になると、読書量が大きく減少する
小学生の平均読書冊数は12.1冊ですが、中学生では3.9冊、高校生では1.4冊となっています。
また、1か月間に本を1冊も読まなかった生徒の割合は、中学生で24.2%、高校生では55.7%でした。
高校生は半数以上が1冊も読んでいなかった。
もちろん、読書冊数だけで学力を判断することはできません。また、この調査は特定の1か月間の読書状況を調べたものであり、日常的に文章を読む機会が全くないことを意味するわけでもありません。
それでも、中学生、高校生になるにつれて、本を読む機会が少なくなっている現状は、教育に携わる者として気になるところです。
中学生になると、部活動や定期テスト、塾での学習などで忙しくなります。高校生になれば、受験勉強やスマートフォンを使う時間も増えるでしょう。
その中で、読書が後回しになっているのかもしれません。
しかし、子どもたちが学習を進めるうえで、文章を読み、内容を理解する力は欠かせません。
だからこそ、忙しい毎日の中でも、読書の時間を大切にしていただきたいと思います。
2.読書は、国語力の基礎を培う
では、なぜ読書が大切なのでしょうか。
その大きな理由の一つは、読書が国語力を支えるさまざまな力を育む機会になるからです。
国語力というと、漢字を覚えることや国語の問題を解くことを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、本当の意味で文章を理解するためには、語彙力、文法の理解、文章の構造を捉える力、推測する力など、複数の力が必要です。
読書は、これらの力を育てる大切な機会になります。
① 語彙力が身に付く
読書をすると、日常会話だけではなかなか出会わない言葉や表現に触れることができます。
例えば、「うれしい」という言葉一つをとっても、本の中には「胸が躍る」「心が弾む」「喜びに満ちる」など、さまざまな表現が登場します。
また、説明文や科学の本を読めば、日常生活ではあまり使わない専門的な言葉にも出会います。
こうした経験を積み重ねることで、言葉の意味や使い方を知る機会が増えていきます。
語彙が増えると、文章の中に知らない言葉が出てきても、前後の文脈から意味を推測しやすくなります。
また、自分の考えを表現するときにも、より適切な言葉を選びやすくなります。
語彙力は、文章を理解するための土台です。
国語の問題を解くときも、数学の文章題を読むときも、言葉の意味が分からなければ、問題の内容を正確に理解することはできません。
読書を通して、さまざまな言葉に触れる機会を増やしていきたいものです。
② 文章の構造を読み取る力が育つ
文章を読むとき、私たちは単語の意味だけを理解しているわけではありません。
文と文がどのようにつながっているのか、筆者は何を伝えようとしているのか、具体例は何を説明するために使われているのか、といったことも考えています。
例えば、説明文では、筆者が最初に主張を述べ、その後に理由や具体例を挙げ、最後に結論を示すことがあります。
物語では、登場人物の行動や会話を手掛かりに、気持ちの変化を読み取ります。
こうした文章に繰り返し触れることは、文章全体の構造を捉える練習になります。
特に中学生、高校生になると、説明文や論説文など、抽象的で複雑な文章を読む機会が増えます。
文章を一文ずつ読むだけでなく、段落同士のつながりや文章全体の主張を理解することが求められるのです。
そのためにも、さまざまな文章を読む経験を積み重ねることが大切です。
③ 書かれていないことを推測する力が育つ
読書では、文章に直接書かれていないことを考えなければならない場面があります。
例えば、物語の中で、登場人物が何も言わずにうつむいていたとします。
その人物は、悲しかったのでしょうか。それとも、怒っていたのでしょうか。
文章の前後や、それまでの出来事、登場人物の行動などを手掛かりに考える必要があります。
説明文でも、筆者が示した事実や具体例を結び付け、そこから何が言えるのかを考えることがあります。
このように、複数の情報を関連付けて考える経験は、文章を深く理解するための助けになります。
読書の後に「なぜ、そう思ったのだろう」「この文章で一番伝えたかったことは何だろう」と考えることも、理解を深めるうえで役立ちます。
3.国語力は、すべての教科の学習を支える

私は、ここが特に重要だと考えています。
国語力は、国語という教科だけで必要になる力ではありません。
例えば、数学の文章題を考えてみましょう。
問題文を正確に読み、何が分かっていて、何を求めるのかを把握しなければ、正しい式を立てることはできません。
計算力があっても、問題の意味を取り違えてしまえば、正解にたどり着くことは難しくなります。
英語の長文読解でも同じです。
英単語や文法の知識があっても、文章全体の流れや、筆者が伝えたいことを読み取れなければ、正しく答えることは難しくなります。
理科や社会でも、実験の説明、資料、歴史的な出来事の背景などを理解するために、文章を読み取る力が必要です。
つまり、文章を正確に読み、内容を理解する力は、すべての教科の学習を支える基礎の一つなのです。
もちろん、読書をすれば数学や英語の成績が自動的に上がるわけではありません。それぞれの教科の知識や技能を身に付けるための学習も必要です。
しかし、実際に数学の文章題や、理科や社会科の問題で文章の意味が理解できない、意味を取り違えるお子様の多くには、読書習慣がほとんどありませんでした・・・。
読書量 = 読解力 となるわけではないと考えますが、
日頃からほとんど(全く)読書(文章を理解する経験)をしなければ、読解力を身に付けることは難しいのではないでしょうか。
読解力が十分に身に付いていれば、授業や問題演習を通して学んだ内容を理解しやすくなります。
読書は、目の前のテストの点数だけでは測れない、将来にわたって必要となる力を育てる機会でもあるのです。
その2(紙の本で読むこと、読書習慣など)に続きます。
4 ECCベストワン本郷駅前校の取り組み
ECCベストワン本郷駅前校では、読解力について、様々なテキスト、問題集の中から読解力が身につくものを選定し、授業に生かしています。
学校の授業に合わせた教材ではなく、独自のカリキュラムで進めていきますので、すぐに効果が出る訳ではありません。数か月後に効果が表れる方がほとんどです。(個人差はあります)
お子様の国語力、読解力でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。
ご相談は無料で承ります。
(しつこい「営業」は行いませんので、お気軽にお話しにいらっしゃってください。)
