【2027年度入試】愛知県公立高校の第1回進路希望調査を解説
全日制公立の希望率は過去最低に
こんにちは、名古屋市名東区本郷のECCベストワン本郷駅前校です
今回は、先日発表された「令和8年度 中学校等卒業見込者の進路希望状況調査・第1回」について、述べていきます。
愛知県教育委員会は2026年10月9日、2027年3月に中学校などを卒業する生徒を対象とした「令和8年度 中学校等卒業見込者の進路希望状況調査・第1回」の結果を公表しました。
調査の基準日は2026年9月10日です。県内の中学校など495校、卒業見込者69,077人を対象にしています。ここでは前年の同時期の調査結果と比べながら、全体の傾向と高校別の希望状況を見ていきます。
公立全日制の希望率は63.8%、前年から4.0ポイント減。
高校・特別支援学校高等部・高等専門学校への進学希望者は66,046人で、卒業見込者の95.6%でした。前年の95.7%から0.1ポイント減です。
全日制課程と高等専門学校への進学希望率は88.9%で、前年の90.0%から1.1ポイント下がりました。内訳を見ると、県内公立高校の全日制課程への希望者は44,046人、希望率は63.8%。前年より2,940人少なく、希望率は4.0ポイント下がっています。
一方、県内私立高校の全日制課程への希望者は15,435人、希望率は22.3%でした。前年より1,727人増え、希望率は2.5ポイント上昇しています。公立全日制の希望率は過去最低、私立全日制は過去最高と、進路希望の構成に変化が見られます。
通信制課程への希望者は2,356人で、前年より126人増加しました。希望率は3.4%で、過去最高です。
公立高校全体の希望試算倍率は1.92倍。前年下回る。
県教育委員会の資料では、県内公立高校の全日制について、募集人員に対する第1希望者と第2希望者の合計を「希望試算倍率」として示しています。今回の全体値は1.92倍で、前年の2.05倍を下回りました。
学科別では、普通科が2.08倍(前年2.23倍)、専門学科が1.53倍(前年1.61倍)、総合学科が1.75倍(前年1.94倍)です。いずれも前年より低くなっています。
ただし、この数字は2026年9月10日時点の希望者数を、今春、つまり2026年度入試の募集人員に当てはめた参考値です。2027年度入試の募集人員はこの調査時点では未定でした。実際の志願者数や入試倍率とは異なります。
高校別では、普通科や一部の専門学科で高い希望試算倍率
今回の資料で希望試算倍率が高かった普通科は、豊丘高校4.46倍、瑞陵高校3.96倍、安城高校3.80倍、熱田高校3.76倍、松蔭高校3.67倍でした。専門学科では、市立工芸高校デザイン科が3.78倍、市立工芸高校電子機械科が3.10倍、市立名東高校国際英語科が3.00倍です。
一方、普通科では惟信高校・未来探究科0.28倍、田口高校0.33倍、加茂丘高校0.48倍など、1倍を下回る学科もありました。専門学科にも、田口高校林業科0.25倍などがあります。
これは調査時点の希望者数と今春の募集人員を使った比較です。倍率が低いことだけで合格しやすいと判断したり、高いことだけで受験をあきらめたりせず、学科の内容や通学、本人の学力・希望とあわせて考えることが大切です。
本郷駅前校周辺で検討される高校にも、学校ごとの違い
名古屋市内や近隣の高校を見ると、天白高校普通科は3.61倍、昭和高校普通科は2.00倍、長久手高校普通科は2.14倍、日進西高校普通科は1.95倍でした。市立名東高校では、普通科が2.96倍、国際英語科が3.00倍です。
同じ地域の高校でも、学科や学校によって希望試算倍率には幅があります。また、倍率の計算には第1希望と第2希望の両方が含まれる場合があります。数字を比べるときは、希望者の内訳と募集人員、学科を確認しましょう。
「希望試算倍率」と「実際の入試倍率」は別の数字です
今回の調査は、出願前の進路希望を把握するための調査です。調査後に志望校を変更する生徒もいるため、今回の希望試算倍率は、入試の最終倍率や合格の難しさをそのまま示すものではありません。
県の資料では参考として、今春の最終倍率も併記されています。しかし、これは2026年度入試の志願変更後の倍率であり、2027年度入試の結果ではありません。調査時点の希望試算倍率と、実際の入試倍率を混同しないようにしましょう。
数字を見ながら、本人に合う進路を考える
今回の調査では、公立全日制の希望率が下がる一方、私立全日制や通信制への希望が増えました。全体の数字だけで志望校を決めず、学校説明会や募集要項で教育内容・選抜方法を確かめ、本人の希望や現在の学力と照らし合わせることが大切です。
ECCベストワン本郷駅前校では、一人ひとりの目標と学習状況を確認しながら、志望校選びや受験に向けた学習計画を一緒に考えています。
塾生以外の方でも、進路について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
